九州DAN児

現役理学療法士が運営する ーがばいためになるブログー

水シリーズ -part6 脱水とは-

 

本日は脱水について考えていきましょう

 

 

 

 

 

 脱水とは?

  みなさん、脱水とはなにかご存じのことと思います。

 そうです、身体が水分不足になることをいいます。体内で水分の排泄と摂取の均衡が崩れ、水分不足により脱水症状をきたします。

では脱水症状とはどういったものなのでしょうか?

 

水分欠乏率(%

(体重に対する割合)

脱水症状

1%

のどの渇き

2%

強い渇き,ぼんやりする,重苦しい,食欲減退,血液濃縮

4%

動きのにぶり,皮膚の紅潮化,いらいらする,疲労および嗜 眠,感情鈍麻,吐気,感情の不安定

6%

手・足のふるえ,熱性抑うつ病,混迷,頭痛,熱性こんぱい,体温上昇,脈拍・呼吸の上昇

8%

呼吸困難,めまい,チアノーゼ,言語不明瞭,疲労増加,精神錯乱

10∼12%

筋けいれん,ロンベルグ徴候(閉眼で平衡失調),失神,舌の腫張,譫妄および興奮状態,循環不全,血液濃縮および血液の減少,腎機能不全

15∼17%

皮膚がしなびてくる,嚥下困難,目前が暗くなる,目がくぼ む,排尿痛,聴力損失,皮膚の感覚鈍化,舌がしびれる,眼瞼硬直

18%

皮膚のひびわれ,尿生成の停止

20%以上

死亡

参考文献:水とヒトー生理的立場からー

 

 

 

 

 

 普段何気なく生活をしていて、「のどが渇いたー」と感じることは日常のようにあると思います。そう感じた時には、もう脱水が始まっているということなのです。

 

ここで注意が必要なのは、水を飲むだけではだめ、それでは電解質や塩分のバランスが崩れるということです。

 

 

脱水の種類

 「キラキラ飾り」の写真

 

脱水には3つの種類があります

 

 分欠乏型脱水(高張性脱水):

 水分が失われた状態のことを指します

   

     細胞外液の水分量減少

          ⇩

        尿量減少

          ⇩

     細胞外液のNa濃度減少

          ⇩

     細胞内液中の水分が、浸透圧により外液へ移動

          ⇩

     細胞内液の水分欠乏

 

 

Na欠乏型脱水(低張性脱水)

  ナトリウムや塩分の減少状態のことを指します

     

     Naの喪失

     細胞外液のNa喪失

          ⇩

     細胞外液の浸透圧低下

          ⇩

     細胞外液中の水分が、浸透圧により内液へ移動

          ⇩

     細胞内液の水分増加

          ⇩

     細胞外液の水分低下

          ⇩

     循環血液量の減少(血圧低下やたちくらみの発生)

 

混合型脱水:

 上記2つが合わさった状態のことを指します

 

脱水がいかに身体に影響を及ぼすか理解できたと思います。

高齢者は通常でも水分量が少なく、のどの渇きに鈍感になります。

 

一つだけ覚えていただきたいのが、

「のどが渇く前にコップ1杯のを」

これを心がけましょう。