水シリーズ -part17 トイレの回数-
トイレの回数
今回は1日のトイレの回数について少しお話しいたします。
1回の尿の量とは
以前にもお話しいたしましたが、再度説明いたします。
詳しく知りたい方はこちらへ
口から摂取した水分は様々な細胞や器官、組織に行き渡ります。
行き渡った水分は、細胞や筋肉などに取り込まれたり、全身へと進みながら、肺では”呼吸により体外へ水分を排出”し、皮膚では”汗として排出”する。また、腎臓で”ろ過され不要となった水分は尿として体外へ排出”されます。
この腎臓でろ過された水分は”膀胱”に溜まります。膀胱には個人差がありますが、一般的には400~600ml溜めることができ、初発尿意(最初におしっこに行きたいと感じる)は膀胱容量が150ml~250ml程度の時に感じます。
ヒトはだいたいこの初発尿意の際にトイレに行きます。そのため1回の尿量は150ml~300ml程度が一般的です。
1日のトイレの回数は?
「尿が近い、尿の回数が多い」という症状を頻尿といいます。一般的には、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を頻尿といいます。しかし、1日の排尿回数は人によって様々ですので、一概に1日に何回以上の排尿回数が異常とはいえず、8回以下の排尿回数でも、自身で排尿回数が多いと感じる場合には頻尿といえます。
引用:日本泌尿器学会
とあります。つまり、一般的には起床~就寝までの間に8回以内を基本とします。(※夜間の排尿は別です)
この回数はあくまで基本であり、その中で水分を多くとる人、とらない人で回数は変わっていきます。
【パターンA】
私の場合、1日の中で、水を1.5L以上は飲んでいます。
(+αで、牛乳やお酒も飲みます)
すると、朝7時に起床し24時に就寝するとして、1日の中で2時間に1回、多い時で1時間に1回程度トイレに行きます。
計10~15回です。
【パターンB】
逆に、普段全く水を飲まない知人に話を聞くと、日勤で仕事中は忙しいという理由もあり2~3回、1日の中で計5回以内の人。
パターンAとBはどちらがいいと思いますか?
間違いなく前者のパターンAというのはなんとなく理解できるかと思います。(パターンAは頻尿とは別であるとご理解ください)
ヒトは1日のうちに少なくとも2000~3000mlの水分を排出します。そのうち、呼吸や皮膚から約1000mlの水分を排出します。残りの1L ~2L程度を尿として排出する必要があります。(便の成分も水分であるため排便も必要です)
1回の排尿を約200mlと仮定します。そうした場合、1日のうちに排尿回数が5回以内は少なすぎるのです。
排尿回数が少ないと、身体の中に老廃物を溜め込んでしまい、健康やお肌に悪影響を及ぼします。
基本とされている8回を目安に、あなたの1日の排尿回数を数えてみましょう。