水シリーズ ーpart19 膀胱炎についてー
膀胱炎
普段からおしっこを我慢している人はいますか?
今回は、膀胱炎についてご説明いたします
膀胱炎とは
膀胱炎は、尿道を経由する上行性感染によって発生。
大腸菌を起炎菌とする場合がほとんど。
好発は20歳代女性。
これは、女性が男性に比べ尿道が短いことが原因に挙げられる。
また、妊娠時や高齢者、糖尿病、免疫不全、膀胱結石、カテーテル留置なども細菌感染の誘因ともなる。
症状
○頻尿
○排尿痛
○尿混濁
○発熱
参考文献:シリーズ監修 奈良勲・鎌倉矩子,編者 梶原博毅・横井豊治, 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 病理学,第3版第5刷,2011年,株式会社 医学書院
原因
主な原因を挙げます
○排尿の我慢
○水分不足
○身体を清潔に保てていない
○排便後の拭き方が悪い(後ろから前は✖)
治療
病院については、内科での対応も基本可能ですが、稀に対応できない場合もありますので、基本的には泌尿器科や産婦人科、腎臓内科などをオススメします。
医師の診察を受け、膀胱炎と診断された場合は、おおかた抗菌薬治療を行います。治療は1週間前後で完治します。頻尿や排尿時痛などは3日程度で良くなることがありますが、菌は完全に死滅していませんので、医師の指示に従い、正しく薬を飲みましょう。
予防
予防としては、上記の原因を解消する方法を選びましょう。
水分をこまめに摂取し、尿量を増やしましょう。たくさん水分を摂ることで、細菌を体内に溜めず体外へ出すことができます。
初期尿意(おしっこにいきたいと最初に感じたとき)の際になるべくトイレに行くよう心掛けましょう。膀胱炎になりやすい人はおしっこを我慢する傾向にあります。(中には仕事が忙しくてトイレに行けない方も・・・)
忙しくて毎日入浴できていない方も危険です。毎日お風呂に入り、入念に身体を洗い、浴槽へ入る。最後にシャワーで再び身体を洗い流すよう心掛けましょう。
また、性行為も感染のリスクがあります。少子高齢化の現代、若者のセックスレスが問題視されています。そんな中、性行為を行うのは大変素晴らしいことだとは思いますが、性行為後にそのまま服を着て寝たりするのは危険です。行為後は、シャワーを浴び、膣や陰部周囲を洗い流す、またはウェットティッシュなどで清潔にしましょう。
排便後に関しては、後ろから前に拭くと、細菌が陰部に侵入してしまいます。そのため、必ず、前から後ろへ拭くように心がけましょう。