水シリーズ -part20 野菜ジュースの危険-
今回は、野菜ジュースについてお話しいたします。
野菜ジュースとは
みなさん、”野菜ジュース”を飲んだことはありますか?
忙しい現代、野菜を食べる暇がない!野菜不足!などの方のために、いつでもどこでも野菜を摂取できるように野菜ジュースがあります。
野菜ジュースは、手軽に栄養が摂れる健康的な飲み物と思われがちですが、いくつか注意しなければならない点もあります。
野菜ジュースに含まれる栄養分
野菜ジュースにはメリットもあります。
それは、栄養が摂れるということです。
主な栄養素をいくつか挙げます。
ビタミンC
美容(美肌)作用、抗酸化(アンチエイジング)作用、風邪予防などあります。
コラーゲンというたんぱく質をつくるのに不可欠なのがこのビタミンCです。
身体が酸化すると、血管の老化が進んだり、シミやシワ、肌あれなどの肌トラブルが起こったり、生活習慣病やがんの引き金となります。
また、ビタミンCはストレスの多い人ほどきちんととる必要があるといわれています。精神的ストレスや身体的ストレスなどが多い人はこの栄養を摂りましょう。
風邪をひきやすい方にも効果的です。
抗酸化(アンチエイジング)作用、癌・老化の予防などの効果があります。トマトが有名ですが、主に赤やオレンジ色の食べ物などに含まれています。
β-カロテン
抗酸化作用、目の健康・皮膚や粘膜の健康に関与します。
緑黄色野菜に含まれ、特に、ニンジンには多く含まれています。
体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンE
強力な抗酸化作用、生活習慣病・老化の予防。血行促進。
ナッツ類(アーモンドなど)やアボカドに多く含まれています。
心疾患・老化の防止。血圧を下げる。
海藻類、魚介類に多く含まれます。
ビタミンB12とともに造血のビタミンと呼ばれ、赤血球の生成に深く関係します。細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要です。”妊娠中の女性は葉酸を摂りましょう”と一度は耳にしたことがあると思います。妊婦が葉酸を十分に摂取することで、胎児の先天異常(二分脊椎など)である神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができます。
枝豆、アスパラガス、ほうれん草、レバーなどに多く含まれます。
このように、身体の状態などに合わせて栄養を摂る必要があり、野菜ジュースでこれらを少なからず補うことが可能です。
野菜ジュースの危険
以前、清涼飲料水の記事で軽く触れましたが、野菜ジュースにはたくさんの糖分が含まれています。
”野菜生活100”を例に挙げると、200ml中に含まれる糖分量は16.2g。スティックシュガーに例えると、なんと5.4本分もあります。
他の野菜ジュースも同様に糖分が含まれています。
この糖分により、以下のリスクがあります
○糖尿病
○体重増加
身体にいいと思って飲んでいても逆効果の場合があります。
しかし、1日の標準摂取量を守り、正しく飲めば大丈夫です。
デスクワークメインで運動量が少ない人の場合、成人男性で330g前後、成人女性で270g前後とされています。
※あくまで3食の食事+間食などの総合計ですのでご注意ください。
糖尿病患者はもちろん、医師からNGと言われていると思いますが、ダイエットしている方や糖尿病家系の方は野菜ジュースは飲まず、しっかりと野菜を食べましょう。