九州DAN児

現役理学療法士が運営する ーがばいためになるブログー

水シリーズ -part14 運動中の水分補給-

 

 みなさんは運動を行う際、しっかりと水分補給を行っていますか?

 

 

 

「青汁を飲むことが日課のお父さん」の写真[モデル:よたか]

 

 

 運動中の水分補給の重要性

 

 今現在では、「運動中はしっかりと水を飲むように」というのは当たり前のことですが、一昔前までは

運動中(練習中)は水を飲むな!」というのが当たり前の時代がありました。私は小学~高校まで野球をしていましたが、「水を飲むな」というのはよく監督さんから耳にしたもので、当時は水を飲むことは ”情けない” や ”弱い” などの精神面での誤った考えや、身体面では ”水を飲むとバテる” ”水を飲むと横っ腹が痛くなる” などの誤った考えが浸透していました。

 

 今の時代では、もうありえない話で、当時の事を友人と思い出話をすると、とても懐かしく今では笑い話で終わります。

しかし、この「水を飲むな」が原因で死亡した子供たちがいるのが事実であり、その子供たちのおかげで誤った考え方が訂正されたということは覚えておいていただきたいと思います。

 

 

パフォーマンスが低下する?

 「開脚をするスタイルのいいロシアン人女性」の写真[モデル:モデルファクトリー]

 

 結論から言います。運動中に十分な水分補給を行わないと

運動のパフォーマンスが低下します。

 

 脱水による影響は以前お伝えしたかと思いますが、

のどの渇きから始まり→ぼんやりする→動作の鈍り、イライラ、疲労

手足のふるえ、体温上昇、脈・呼吸数の上昇→めまい、呼吸困難などの症状に陥ります。

少し難しい話をすると、脱水により血管抵抗増大が起こります。それにより、有酸素運動中の収縮期血圧上昇、等尺性運動中の収縮期・拡張期血圧の上昇が起こります。

これらにより、自身の能力が最大限に発揮できず、パフォーマンスが低下します。

 

 

 

酒を飲みながら運動は危険?

 近年、私は地区のソフトボール大会や上司・同僚とのゴルフなどに参加する機会があります。その中で、主にビール等のアルコールを摂取しながらスポーツを行っている方をよく目にします。

(実は私も飲みながら運動を行っています。)

これは、危険度100%のNGな行為です。ビール等のアルコールは1L摂取すると、1,1Lの水分が身体から出ます。これでは脱水になるのはお分かりですよね?

直射日光に照らされながら運動するのは本当に危険ですので、スポーツが終わってから美味い酒を飲みましょう!

 

 

  あなたのお子様が部活動を行っているのならば、 「頑張れ」 の声掛けも必要ですが、本人は一番頑張っていますしその言葉だけではなにも解決しません。あくまでお子様のサポート側にまわり、身体への気遣いをお願いいたします。

 まずは、水分補給・塩分補給を行うことを心がけて頂けたら幸いです。