大人になってからの勉強の楽しさ
最近はテレワークの方が一段と増えてきましたね。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、ここ数年思うことがあるのですが、、、
『勉強が楽しい』ということです。
あんなに嫌いだった勉強を毎日しているなんて自分でもびっくりです。
今日はそのことについてお話しします。
小学校・中学校での勉強
小学校では、国語・算数・理科・社会・英語などの勉強を中心に家庭や道徳・図工などを学んでいたと思います。小学校のテストは比較的簡単で平均80~90点は取っていました。
しかし、宿題はいつもはかどらず、ギリギリに提出していたのを覚えています。
中学校では自分の勉強のできなさに気づきました。
学年の中で順位を出され、自分の位置を知らされる。全く勉強についていけず、順位は下から数えたほうがはやかった。
私は、そのころから勉強が大嫌いになりました。
子どもの頃考えていた勉強の意味・必要性
皆さんは子どもの頃どういった気持ちで勉強していましたか?
私はただただ嫌な気持ちでいっぱいでした。
『なぜ勉強しなきゃいけないの?』
『どうにかして逃げたい』
『将来に絶対必要ない』
そういうことばかり考えていました。
親や教師から言われていたこと
そんな私たちに親や教師は口をそろえて言います。
『子どものうちに勉強しておいたほうが良い』
『今の勉強が必ず将来役に立つ』
そう言われ続けてきました。
みなさんもそう言われてませんでしたか?
当時、その意味が理解できましたか?
『円の面積なんて大人になって必要ないやろ』
『歴史学んでどうなるの』
『日本に住んでるから英語なんて必要ない』
そんなことばかり考えていました。
当然、勉強ははかどらず、授業中は寝るまたは当時流行っていたPSPのモンハンを机の下で仲間と狩りに出かけていました。
高校での勉強
そんな考えの中、高校へ進学します。
中学校ではほとんど勉強しなかった私ですが、野球をしていて野球肘になり、病院で理学療法士と出会います。そこで私は『理学療法士になる』と決意しました。
総合学科の普通科に進学し、理学療法士を夢見ていましたが、授業は国語や数学、英語や歴史などまたもや将来に必要ないであろう意味の分からない内容ばかり。当然のように勉強に熱が入らず、テストでは合格ギリギリの点数ばかりでした。
専門学校での勉強
理学療法士の専門学校に進みます。専門学校の入試は推薦で行ったため、勉強は全くせず、面接や小論文の練習のみ行っていました。
コミュニケーションには自信のある私ですので、当然専門学校に合格。
そこでは、理学療法士になるために必要な勉強ばかりでした。
しかし、勉強への熱は入りませんでした。
なぜか。一人暮らしをし、車を持ち、新しい友人と出会い、遊びの楽しさを覚えてしまったからです。
授業では、意味の分からない単語ばかりで覚える気になれず、放課後集まって競馬や飲み会などを行い日々を過ごしました。
勉強嫌いで進学もぎりぎりでやり過ごし、国家試験を迎え、見事試験に落ちました。
2度目の国家試験の勉強を死ぬ気で1日12時間行っても、決して勉強が好きになることはありませんでした。
大人になってからの勉強
勉強が嫌いなまま就職しました。仕事をしていく中で、分からないことだらけの毎日でした。
仕事をしていく上であんなに嫌いだった勉強が自然と好きになっていました。その理由として
①スキルアップのため
理学療法士として必要な知識・技術をひたすら勉強しました。
夢が叶った理学療法士。不思議と学ぶことが苦になりませんでした。理学療法士が治療を行っていく上で、様々な技術があります。私の職場は、自分のしたい手技を行っていいため、好きな知識・技術を好きなだけ学び・試すことができました。勉強会に参加し、新しいことを学び、治療で試し効果が出る。患者さんが治っていく喜びは今でも変わらず常に感じています。
②趣味のため
ここ数年でたくさんのことに挑戦しています。バス釣りをしたり、ステッカーを作ったり、ゴルフをしたり。競馬をしたりビジネス本を読んだり、カメラをしたりたくさんのことをしてきました。
学ぶことに対して全く苦にならず、仕事から帰ってきて、毎日毎日たくさんのことを勉強してきました。
③将来のため
まず、自己啓発本を夢中になって読んでいました。
私はこのまま平凡に仕事をし、死んでいくのは嫌でした。
そのため、『自分の本当にしたいこと』に対して勉強し、行動に移しました。今も『考えるよりまず行動 』精神で様々なことに取り組んでいます。
並行して『お金』について学んでいます。
世の中の経済の仕組みから、株や投資信託、仮想通貨、生命保険、年金など様々なことについて日々学んでいます。
現在考える勉強の意味・必要性
勉強が嫌いだった私が思うことは、やはり『興味があることや自分の好きな事に対しての勉強は全く苦にならない』ということです。
まあこれは同然だとは思います。
ここで大事なのは『アウトプット』です。
私は学んだことを、患者さんや友人に治療をしたり、話したり、プレゼンしたり様々なことをして発信しています。
外来リハビリを行っている中で、小学生や中学生と話す機会があります。
その際、「若いうちに勉強しておいたほうがいいよ」と最初は言っていました。しかし、小学生中学生はその意味に気づくのは当然大人になってからです。
私が子どもの頃親に言われて響かなかったように、頭ごなしに言っても全く効果がないのです。
そのため、私はこう伝えます。
『好きなことに対して全力で調べてみて』と。
それが、部活でもいいです。ゲームでもいいです。
とにかく『自分で調べて知る』ことが大事なのです。
将来の視野・選択肢
最後に、小学生中学生の頃に勉強する意味として
『将来の視野が広がる、選択肢が増える』ということがあります。
小学生の頃はプロ野球選手になりたいと思っているかもしれない。
中学生になると、理学療法士になりたいと思うかもしれない。
しかし、その夢も変わり、医師かもしれない、建築士かもしれない、経営者かもしれない。そうなったときに、子どもの頃勉強をしていないとなりたくてもなれないのです。
『大人になってから勉強すれば大丈夫』と思うかもしれませんが、大人になってから勉強するのは大変です。仕事や家事をしながら空きを見つけてひたすら勉強。暗記力や記憶力もだんだん衰えてきます。若い頃の数倍、数十倍の時間を要します。
なので、なるべく若いうちに行いましょう。
まずは、自分の興味があることについて学びましょう。
1つの事に対して「深く知る」ことも大事ですが、
まずは、『広く浅くたくさんの事を知る』ことが大事だと私は思います。様々なことを学び、多くを知ることで、自分のやりたいこと、興味が自然と出てきます。
『無知』は一番こわいことです。
若いうちにどんどん吸収し、アウトプットしましょう。