九州DAN児

現役理学療法士が運営する ーがばいためになるブログー

水シリーズ -part3 体外へ排出される水-

 

身体に水分を取り込むと、もちろん体外へ排出されます。

今日はこのことについて少しお話いたします。

 

 

 

 

「美しくなる秘訣を話すロシア人女性」の写真[モデル:モデルファクトリー]

 体外へ排出される水

 

 体内の水はもちろん、体外へ排出されます。

 水分で飽和状態にある呼気が,鼻や口から呼出され,一呼吸ごとに水分が失われる。一方,皮膚からも絶えず水分が蒸発し失われており,こうした目には見えない呼吸や皮膚からの水分の喪失を不感蒸泄という,呼吸に よる不感蒸泄は,運動時などのように呼吸の激しい場合や,深呼吸をくりかえすような状態時には,呼吸量が多くなり呼吸により失われる水分量は多くなる。しかし一方,皮膚面からの不感蒸泄量は,ほぼ一定化してお り,普通の環境条件で安静状態の場合には,不感蒸泄量:の70%は皮膚か ら,そして30%は呼吸によるものである。

引用:水とヒト―生理的立場から―

 とあります。

 

呼吸での水分排出

呼吸による対外へ排出される水分は、呼気の際に肺から常に水分を出しています。分かりやすくいうと、ガラスに息を吹いた際、ガラスが曇るのをみなさん何気なく行っており、一度は経験あると思います。これは、肺から出た水分がガラスに結露することにより起こります。呼吸によって1日に約400mlの水分が出ています。

 

 皮膚からの水分排出

皮膚からの水分蒸発に関しては、体内の水分が表皮上(皮膚の表面)に達し、1日約600ml出ていきます。したがって呼吸と合わせて1000mlの水分が蒸発していることになります。

 

 排泄物からの水分排出 

尿や便にも水分は含まれています。尿が溜まる膀胱は容量は400~500ml程度溜めることができ、初発尿意(最初におしっこに行きたいと感じる)は膀胱容量が150〜250 ml程度の時に感じます。排尿頻度は人によって変動がみられます。普通の食事や普通の水分摂取では1日1~2Lの尿を排泄します。

 また、便のほぼ大半は水分であり、普通便の場合、約80%は水分といわれてます。便の水分が少なければ、もちろんコロコロとした便(うさぎの糞に例えられる)となり、水分が多ければ下痢のような便になります。

尿からと便からの水分を合計すると、少なくとも1000~1500ml程度はでていることになります。

  

 

 1日のtotal排出量

「顎にチークブラシを当てる横顔の外国人女性」の写真[モデル:モデルファクトリー]

 これを一日に換算すると、少なくとも2000ml以上、3000ml程度排出されている計算です。

  この量の水分を一日の間に食物や飲料で摂取しなければいけないのです。

 さらに、汗をかくことで水分を蒸発します。次回は、汗について少しお話しします。