九州DAN児

現役理学療法士が運営する ーがばいためになるブログー

ネガティブは伝染する

 

 

今日もよく笑った1日でした。

皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、本日はタイトルにもあるように、リハビリに来る方について、私が気を付けていることなども含めて少しお話しできればと思います。

 

 

 

 

 

 

Q.リハビリに来る人はどんな人が多いと思いますか?

 リハビリに来る人はどんな人?もちろん、怪我して治療が必要な方や、肩や腰・膝などに痛みがあり治してほしい方などが主に来院されます。

中には、治療という名目で、お喋りに来ているような独居老人もいらっしゃいます。

 

 患者さんの年齢や性格は様々ですが、患者さんと接していて共通していえるのは、圧倒的にネガティブな人が多いです。これには賛否両論あると思いますが、あくまで私個人の意見としてお聞きください。

 ネガティブ人が多いのは多いのには理由があります。それは、痛みがあったり悩みがあって日常生活に不自由があったり寝れなかったりしていて、治してほしくて病院に来ているのに、ニコニコして治療に来る人はいないからです。

 痛みが出ているのには必ず原因があります。その原因が、関節や筋肉・筋膜が原因なのか、血流か、内臓か、日常生活に問題があるのか、精神面の弱さからなのかなど原因は様々あり、原因特定には至難な場合もあります。その原因を取り除かないと患者さんは良くなっていかないのです。

 

 

患者からネガティブが伝染する

 「悲しげな目つきの女性」の写真[モデル:河村友歌]

  私の担当患者は60人程度います。この60人の悩みを一人ひとり聞いていると、正直言ってこっちが滅入ります。

 『マイナスな感情や発言を全て受け入れると、自分もそっちのネガティブに引き込まれるから気を付けてね』とアドバイスを受けたことがあります。

 まさにその通りです。1日十数人の患者を治療する際、ベストな治療をしても、すぐには改善しません。次回来院時に「痛い」「一時良かったけどまた痛くなった」「寝れない」「つらい」など延々と聞いていると、マジで心やられます。

 親身になって接しなさいとよく言いますが、一人ひとり真剣に本気で親身になって話を聞いていると、治療者側が心神喪失していくと思います。

 

 

患者の性格に合わせる

 治療者によって違うとは思いますが、基本的に私は、『患者の性格に合わせる』ようにしています。患者の”表情””仕草””言葉””性格”などを瞬時に見極め、その人に合った治療や接し方をするようにしています。

実際には、痛みがある治療を好む患者と好まない患者、治療中に患者がしゃべりたいと思っているか否か、リハビリに対するモチベーションの高め方など全て変えて接しています。方言の使い方も一人ひとり分けて、安心や信頼を得ようと努力します。

そのおかげで、私は初対面の人と距離を詰めるのが得意な自信があります。

 

 

信頼関係を築く

 治療において信頼関係はとても大事になってきます。

お互いの信頼関係がないと、治せるものも治っていかないからです。不思議ですよね?それだけ、信頼関係が大事なのです。

もしあなたがリハビリに来たとします。

その際、リハビリの担当者が、『覇気や元気が無く、ぼそぼそと喋っている、または全然話してくれない、問診もない、状態や治療の説明もない、治療が痛みを伴っている』などの対応をされたらどう感じますか?

これは極端な例ですが、正直もう治療に行きたくないですよね?

「この人は本当に私の事を治せるのだろうか」と不安になっていては治療に支障をきたし、場合によっては治っていきません。また、一度失った信頼は再び取り戻すのにとても時間がかかるため、いかにファーストコンタクトを重要視するかが大事になっています。

 

 

ストレスを溜めない

 「夏到来!ひまわりヤッホー」の写真

 患者一人ひとりの悩みや不安を真剣に全て聞いているとこちらのストレスが溜まります。また、患者のストレスも取り除いていかなければなりません。

どうしたらいいのか。

悩みや不安の根本を聞き出し、解決していく必要があります。しかし、10のうち10を受け止めてはいけません。10のうち3~5で抑えるのです。その中で上手にアプローチしていきます。

また、患者ではなく、あくまで治療者側に心を誘導し、引っ張っていくことで、患者の心も身体も楽になっていきます。

そのためにはストレスを溜めない身体や上手い促し方をしっかり覚えてください。

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