私の住む町にコロナ感染者が出て人々に起こったこと
今日もいっぱい笑った一日でした。
皆さんはどうでしたか?
先日、私の町にコロナ感染者が出ました。
そのことについてお話しいたします。
初日:県内2人目の感染者
県内では2人目の感染者が先日確認されました。
15時頃、LINE newsで速報がありました。
私は病院勤務で理学療法士をしています。速報から数分、院内は少しずつざわざわとし始めました。皆さん情報を知るのがとてもはやく、感心するほどです。
私は、リハビリ治療中でした。同じ外来リハビリで働いているスタッフには、「患者さんが不安になるので、こちらからの情報は極力流さないように。患者さんから言われたら、そうらしいですね等で返事をし、必要以上に不安を煽るようなことや、確信がない情報は言うな」とだけ伝えました。
しかし、情報が回るのは速いものです。特に、人が不安になることなどのマイナスな情報はまたたく間に人から人へと伝わっていきます。
17時頃にはもう、「感染したのはA町の人らしいよ」という情報が入ってきました。
しかしその後、他の職員や患者から、「C町らしいね」との情報が出てくるのです。
そんなこんなで、一日が終わり、自宅に帰りました。SNSを開くと、「とうとうコロナがきた。」という発言が相次ぎました。
(みんなスマホ見てるから、わざわざ言わないでも、その情報は知っているのに・・・)
しかし、注意してほしいのが、県の方から○○市で確認と発表はあったが、
『どこの町で出たなどの県からの正式な発表はなかった』
ということです。そのため、県が流していない情報を一般人が知るわけないのです。
2日目
この日は、朝からコロナウイルスの話題でひっきりなしでした。
患者さんのリハビリが朝から晩まで入っていましたが、数名はコロナの影響でリハビリキャンセルの電話。来院した患者の治療中、出る話題は9割コロナウイルス。10数人の患者さんと同じコロナの話をしました。
全員の話を聞いていると、なんと面白いことで、
『全員言っていることが違う』のです。不思議ですよね。
「A町の人」といえば、別の人は「D町の人」と言う。今日聞いただけで6の町の情報が私の耳に入ってきました。
感染者は1人なのに、感染者がいる町は6町あるのです。
しまいには、「E病院が関係している」という噂や、「○○のスーパーに買い物に行っていたらしい」という情報が流れました。すると、E病院への電話やスーパーへの電話が鳴りやまなくなるという緊急事態にまで陥ったのです。
検索ワード
感染確認から2日後には、その市を入力すると、予測検索ワードの1位になりました。みなさん、情報源は、県や市が出している正しい情報を探しましょう。
○○らしいの恐怖
皆さんは、人の噂を流したり、耳にしたことはありますか?
直接当事者から聞いてもいないのに、あたかも聞いたかのように話す。その言葉には必ずといって、『○○らしい』とついています。不確かな情報を次から次へと流しているのです。
伝言ゲーム状態
皆さんは、伝言ゲームをしたことがありますか?
AさんからBさんへ、そしてCさんへと情報が伝わっていきます。その際、少しずつ話の内容が変化し、付け足し付け足しされていきます。
そして、最終的には、ありもしない情報が当たり前のように流されているというとてつもなく恐怖なことが起こります。
今回の件でも、D町のあの辺の人という情報が出回ると、その辺に住んでいる人は大迷惑ですよね。ウソの情報を信じている人たちが、その辺に住んでいる人を嫌うという最悪の状態になります。
以前、高速での煽り運転で、ウソの情報が流れ、被害を受けた女性をご存知ですか?たまたま背格好や服装、髪型が似ていただけで全国から避難を浴びました。まさにその状態になっているのです。
俺に聞くな
不安な患者や職員は、私に聞いてきます。「結局どの町かな?」「学校はまた休校になるのかな?」「病院はどうなっていくの?」と様々なことを聞かれます。結論を言います。
『俺に聞くな』ということです。私は、病院勤務ということもあり情報を仕入れていますが、県職員でもなければ、保健所勤務でもない。経営者でもなければ、感染等の専門家でもない。私が知るわけないのです。
人は不安や悩みがあると、他人に共有したり相談します。私もできるだけ相談には乗りますが、間違った情報は流せません。なので、聞かれても困るのです。
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隣町にコロナウイルス感染者確認
数日後、コロナウイルス感染者が隣町に確認されました。
一人、また一人と感染者は様々な場所で増え続けているのが現状です。
自分自身の身は自分で守るしかありません。
私は、医療従事者であり、雇われの身です。私が感染するわけにはいきません。私が感染源になり、身体の弱い高齢者にうつして、亡くならせたなどなるとどう責任をとっていいのかわかりません。
自分のため、家族のため、周りのためにも少しでも感染を防ぐよう心がけましょう。