九州DAN児

現役理学療法士が運営する ーがばいためになるブログー

【書評】 嫌われる勇気

 

皆さんは、人間関係に悩んだことはありますか?

私は昔よく悩んでいました。

そんな中、一冊の本に出会いました。

この本は、私が『人生を変えたい』と思ってビジネス本や自己啓発本のコーナーを物色していた時に目に留まった本で、趣味の読書をするきっかけになった本です。

今となっては、月に数冊ですが、本を読むことが習慣化されており、私の人間関係への悩みを変えてくれた本です。

今日はこの『嫌われる勇気』という一冊についてお話します。 

 

 

 

 

嫌われる勇気

「カフェでコーヒーを飲みながら読書女子」の写真

 

 

対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る〝勇気〟の対話篇』

世界的にはフロイトユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。

本書では平易かつドラマチックにアドラーの教えを伝えるため、
哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。

 

 

《個人的感想》

勇気づけ

 「仲良しなゲーマー男女」の写真[モデル:段田隼人 千歳]

 全ての悩みは対人関係にあるという内容が深く印象に残っています。

ネタバレになるので、深くは言えませんが、ここでは『勇気づけ』について説明します。

 

勇気づけとは:困難を克服する活力を与えることです。いまの自分を受け入れてもらい、たとえ結果がどうであったとしても前に踏み出す勇気をもってもらうこと。

 

ある一人の女学生がいました。この子には悩みがあり、それは「赤面症」でした。

そこで、哲人は聞きます。「その赤面症が治ったら何がしたいですか?」

女性が答えます。「お付き合いしたい男性がいる。赤面症が治った暁にはその彼に告白してお付き合いしたい」と。

よくありがちですよね。「時間があったら勉強したい」「自分の人見知りなところが嫌いだ」「ひねくれた自分と付き合いたい人はいない」など人々には様々な悩みがあります。

しかし、これは、『可能性の中に生きることができる言い訳』ということです。

女性が好きな男性に告白し振られたとき、「私が彼とお付き合いできないのは、この赤面症があるからだ」と考えることができます。

その保険として、この女性は『赤面症という症状を必要としている』というのです。

他者に嫌われることを恐れていたり、自分が成功していない言い訳を自分に当てはめる。他者から嫌われたときや困難があったときの『理由づけ』になるということです。

 

これに関しては、私の心に深く響きました。

私もこれまでに、こういった理由づけをしてきました。「勉強ができないのは家系的な問題だ」「性格がひねくれている」「転職していれば変わっていた」「私には彼女は必要ない」など様々なことに対して理由づけを行い、自分を正当化していたと思います。

しかしそれは、自分が傷つかないための言い訳でしかなかったのです。

これを機に私は考え方を変え、自分の長所に目を向け、言い訳やごたくを並べないようにしました。すると生活が一変しました。すぐ変わります。

 

 

承認欲求

「紙コップを耳に当て、隣の会話を盗み聞きする男性」の写真[モデル:大川竜弥]

 承認欲求とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という欲求のことをいいます。

これは大半の人にあると思います。私もそうでした。

人から好かれたい、嫌われたくない」「自分の存在を知らせたい」「自分を理解してもらいたい」などずっと考えていました。

すると人の生活はどうなると思いますか?

他者の顔色をうかがい、他者の期待に応え、忠誠を誓うようになります。自分にウソをつき、全ての他者に合わせて行動し、八方美人のような人間になってしまいます。

YESマンになったり、ウソをつく、誰にでも同調する、周りの目を常に気にするような性格になります。

 

私は、これを専門学校の2年生頃まで続けていました。するとどうでしょう。自分がわからなくなり、ストレスに押しつぶされそうになりました。次第にボロが出始め、周りから距離を置かれはじめたのです。

それから私は、「人から好かれる」ことをやめ、『嫌われてもいいからストレスがないところで生活したい』と思うようになりました。

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このおかげで人生は大きく変化していきました。

毎日が楽しくなりました。

 一つ考え方を変えるだけで人生は面白い方向へ転んでいきます。

お時間のある方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?